皆さんはじめまして。ヒライタケシです。「その名前、ITmedia Gamezで見たことがある!」という方がいらっしゃいましたら、関係者かよっぽどのマニアに違いありません。
【拡大写真や「モテ」を実現する水中写真の紹介】
そしてそれを大変うれしく思います。ボクの本業はデジタルエンタテインメントの世界でプロダクトを創造して皆様にお届けすることで、コンピュータソフトウェアの技術分野を得意としています。
そしてこの業界の技術者といえば、服装などあまり気にせずコミュニケーションが苦手なタイプが多い。ところがボクは業界人から「半径3メートル以内に入ったら妊娠するから気をつけろ!」と言われるくらい不良扱いです。恐らく心のどこかで「モテ」たいと常々考えているから、それが行動に出ているんだと思います。その悪しき心(?)で実践してきた「モテ」を少しだけ語らせていただく場にさせていただければ本望です。
●「モテ」を実現するために
ボクが実際に「モテ」を感じるのは自分の趣味でもある「水中写真」です。休日にはよくダイビングに行ってデジタル一眼レフにハウジングと2灯ストロボをつけて写真を撮るのですが、撮った写真を男女問わずに見せて、悪い印象をもたれたことはないと思います。かなり高いレベルで好印象を得られているのではないでしょうか。
「海」「エメラルドグリーン」「南国」「リゾート」など多くのキーワードが都会の女性の日々努力されて企業に学校に尽くされているその時間を少し遅くゆったりしてくれる、「癒し」効果としての「モテ」要素が多いからでしょう。
ですが、同じようにダイビングを行ったり、水中写真の器材をそろえていなくても「キレイな海の中の写真」が撮れていればいいのです。自分の満足度も非常に高くて、癒しも多いので実践されることをオススメします。まず「モテ」の実践として水中写真の簡単な撮り方をお伝えします。
●基本設定
簡単に撮るとお伝えした通り、防水機能を持ったコンパクトデジタルカメラ「OptioW90」を使ってみましょう。
このOptio W90、IPX8(JIS保護等級8)相当の防水性を備え、水深6メートルで連続2時間の水中撮影が行えます。そして、水中撮影に際しても設定などはほとんど変えなくて問題ありません。最近の防水デジカメでは、多くの機種に「水中撮影モード」が存在します(この機種では「マーメードモード」です)。こちらに変更するだけで、青色のかぶりを抑えたきれいな水中写真を撮ることができます。
●太陽光がある日のキレイな海を撮る
まずはキレイな海を撮ってみましょう。海はプランクトンなどの浮遊物が多く、想像するよりも水中は濁っています。そしてストロボを発光させるとそれが反射して白い点々が映ってしまいがちです。最初はストロボを発光させず、なるべく水の澄んだところで、かつ、太陽が照っている日中に撮ることからはじめましょう。「強制発光禁止」の設定もありますが光量が十分足りていればストロボは発光しませんので特に気にする必要もありません。
今回、石垣島の米原ビーチというサンゴがとてもキレイな海に行き、スノーケリングで撮影してきました。これなら皆さんが通常海に行った時と同じシチュエーションでそのまま真似ができます。
この状況下だと何も考えずに水面から海に向かってシャッターを切ってもこのような写真を撮ることができます。
→camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1008/18/news079_2.html
まずはここから実践してみてはいかがでしょうか。
●水中撮影の基本姿勢
スノーケリングでは重力ではなく水の浮力が勝って上向きの力が働きます。それに風、波、潮の影響で思っているより体は動かされます。水中に入り込むダイビングだと呼吸で浮き沈みしてしまうため、やはり水中で止まって撮影することは難しいのです。
そう、水中撮影で最も気をつけることは「体を固定させる」ということです。ワイド撮影ではシャッタースピードを遅くしない限りまだ問題ないのですが、マクロ撮影では体をしっかり固定させなければ撮ることができません。ベストな方法は被写体からちょうど良い距離にある岩などをつかんで撮影することです。
これでスノーケルでのマクロ撮影ができました。ピントが甘いですが、まずはこれくらいからで十分です。少しずつ練習していけばキレイな写真が撮れるようになります。
●「イメージする」ということ
ここまででも十分によい写真を撮れたと思いますが、せっかく海に来て写真を撮るのですから、もう一段階だけ写真を向上させる考え方をお伝えします。
デジタルエンタテインメントの世界でもそうですが、コンセプトが明確でないと、作品になった時に相手に伝わりません。写真も作品ですので同様のことが言えます。大切なことは撮る写真、作品を「イメージすること」です。撮る前に「何をどうやってどういう絵を撮りたいのか」。構図でも色のイメージでもなんでも良いです。
今回ボクがイメージをもって撮影したことを文字で伝えるとすると、目線は砂浜に置いて遠くまで見えるような構図をとる。少し遠目にピントを合わせて、魚などは一切入れない。そうすると右にあるサンゴがドクロのようにも見えてきませんか?海の方に向かって撮っているようにも見えますが、実はこれ、海岸方向に向かって撮りました。
→camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1008/18/news079_2.html
水面とサンゴの比率を同じになるような構図をカメラを構え、アオリ気味で撮影しました。波が多く存在していたために、魚を入れて少しうねった表現にします。水面反射の白色とサンゴに当たる太陽光の白色が織りなす空間を意識しました。
こうやってイメージして撮った写真は他人にも説明しやすいものですし、伝わりやすくなります。写真の意図を、少しずつでも言葉や文章で伝えられるようになるころには、技術面でも進歩していることでしょう。ただ、長い言葉や文章で伝えられるようになったからといって、それが「よい写真」なのかといえば、そうではないところがまた奥深く面白いところでもあります。
まずはシンプルなコンセプトを胸に、たくさん撮ってみてはいかがでしょうか。デジタルカメラの一番の良さは何枚でも撮れるところにあると思いますので。
「モテ」を実現する水中写真、いかがでしたでしょうか? 書いていて思うことは「モテ」とは「独りよがりにならない」ことではないでしょうか。熱意があればあるほどその行動では相手が引いてしまう。それを取り戻そうとあがけばあがくほどその必死さが相手には痛々しく感じてしまうでしょう。
撮った水中写真も同じく、相手に見せる機会があった時にウンチクは要らないのだと思います。「こういうのを撮るのがスキなんだ」とさらりと紳士をきどって言ってみてはいかがでしょうか。次回、さらなる「モテ」をご紹介できればうれしいです。
(デジカメプラス)
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引用元:ff14 rmt
Blackwater
11 年前
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